スト(2013/05/07)
娘が生まれるよりも前から、時々、那覇にある公園にダイスケさんの散歩に行っておりまして、その頃はまだダイスケさんと 3人の家族でした。
その頃のその公園には野良の猫さんがたくさんいまして、ちょうどベビーブームでもあったのか、若い猫さんや小さい仔猫も数匹まじった、いろんな色や模様の猫さん達がいっぱい群れをなして遊んでたりしたのを、猫が怖くてビクビクしているダイスケと一緒に横目で見ておりました。
そんな猫群れの中、散歩中のダイスケをつけ回す、人懐っこい猫さんがいまして、サバトラのような灰色のオスネコでした。
運動能力が高くあっちこっちにふわっと上り、気がついたら必ず近くにいまして、常にダイスケの後ろから、尻尾をピンと立てながら、散歩を追いかけて来ていました。
はじめはダイスケのことをパンチするのかと警戒していましたが、どうもただ追いかけて遊んでいるようで、人にも怖じず、公園に行くと、気がつくといつもダイスケのことをストーキングしておりまして、自分はこの仔を スト(ーカー)君と名づけました。
(ダイスケさんと一緒に寝てます)
スト君以外にも、メスのとてもかわいく体の小さいメス三毛猫もいまして、この子は『ミケ』と名づけました。
それから、その公園に行った際には、スト君達にご飯を上げるようになったのですが、猫さんたちも、だんだんメンバーが減り、入れ替わり、常連猫さんは、スト君、ミケちゃん、それから『ヨコドリ』など、『野良猫さんたちも大変なんだなぁ』としみじみ思う日々でした。
台風の日には彼らが心配で探しに行ったりもしましたが、残念ながらその時住んでいたアパートは、ペットは一匹だけという契約で ミケやストを迎え入れることができず、『いつかマンションでも買ったら迎えに行こうね』、と妻と話をしていました。
そんなこんなでしたが、自分がいつも残業ばっかりで、住んでいた場所から公園も遠いことに加え、娘を授かる等、公園に行くペースも落ちていきました。
一方、スト君も含め野良さん達は人からご飯をもらう必要があるわけで、良い餌場があればそこに流れていく必要があるわけですが、娘が生まれてまた公園にいけるようになった頃には、もう公園には ミケ や ヨコドリ しかおらず、スト には会えない状況となっていました。
ちなみに、とても可愛い ミケ ちゃん、公園にいって名前を呼ぶと必ず近所の家から出てきて、だんだん太っていき、かつ、ご飯は一口だけすませて帰って行く状況でして、確実に近所の人に可愛がられている様子。いつも「挨拶に来たよ』って感じで迎えてくれました。
さて、話は戻って、スト君。正直自分は、もう別の餌場にいって会えないと諦めていたのですが、妻は諦めずに公園の裏側まで探しに行っていたので、公園に行くといつも、自分と喋れる様になった娘と二人で『みーけー、すーとー』と呼びながらダイスケさんの散歩をしておりました(ミケはいつも ニャーって返事してできてくれていました。娘はキャッキャと大喜びでした)。
いろいろありまして我が家も引越しをし、保健所から ポップ を引き取り、一時保護で 空くんを預かり、ストも迎え入れることができる状況になったのですが、相変わらずスト君には会えない日々。ミケは確実に人に可愛がられているいるので、そのままでいいかなと。
(ちょとビクビクしているポップ)
そんな中、去年の大晦日だったと思います、ふらっとその公園を散歩していると、公園の反対側で猫さんたちを発見しました。一応、猫さんを見ると、『スートー』と声をかけるのですが、後方からすごい勢いで走ってくる猫がおりまして、実に2年ぶりの スト君でした。
昔のような締りのある体ではなく、口が痛そうなのと、耳がカットされている点を除くと、ガッチリとしたボス猫の風格でした。
妻は興奮して、『このまま連れて行こう』と(笑)。
さて、この耳カットですが、TNR(Trap-Neuter-Return) と呼ばれるものでして、トラップで猫を捕獲し(Trap)、不妊手術をし(Neuter)、元の生活場所に戻した(Return)、という印です。
この印があるということは、地域猫活動をしている人がいる、しかも、しっかりやり方を知っている人がいるということなので、すぐには連れて行かず、『その人とコンタクトをとってからにしよう』と妻を説得しました。
そこで、その地域で猫の保護活動をしている団体を探し、ある団体(?)が浮かび上がり、コンタクトを取ったところ、その団体のメンバーさんが スト(グレイちゃん)として TNR したということが確認できました。
ただ、その方からは、スト君が腎臓病(腎不全)であるということを知らされました。更に、引き取りはワクチンを打つ為、病院で行ったのですが、ついでの検査では猫エイズも陽性で、口内炎もかなりひどい状況でした。
そういえば、我が家に来たばかりの頃、あまりの貫禄に、空 くんはケージの中にいる スト を見て、『ニ"ャー』 と言われるや否や、トイレに駆け込み嘔吐を繰り返しておりまして、猫さん同士もいろいろなんだなあと、思わされました。
空くんの体調のこともあり、病気をがうつらないようにするためにも、娘の部屋が直ちにストくんの部屋になりました。
それでも、我が家に迎え入れ、温かい空間を提供できたと思います。
口内炎ですが、多分、猫エイズからくるもののようで、徐々によだれが垂れはじめ、食欲がなくなり、ご飯を食べなくなるまでひどい時は、ステロイドをうって、食欲回復を図る日々でした。
ただ、ステロイドは腎臓に良くなく、また、口内炎の影響か腎臓ケア用のご飯は途中からほぼ食べなくなっていた為、徐々に 腎不全が悪化していったんだと思います。
徐々に元気はなくなっていく日々でしたが、その甘えっぷり、運動能力、迫力は凄まじく、元気な 空 君もひと睨みで追い払うほど。
さすが元ボス。
(言わずもがな)
病院での定期的な点滴(腎不全からくる多尿での脱水の為)時も、それはもう、暴れっぷりがすごくて、半端じゃなかったです。
点滴打つ前は、ズンって座ってるんだけなんですが、針を挿すと、すごい力と、(ゆっくりですが、逃げるのに効果的な)態勢の変更で、針をはずそうとするのです。
2013年の4月の末くらいからでしょうか。本当にご飯を食べなくなり、容態の悪化が目に見えるほどになりました。
あの手この手を試しましたが、結局のところは、口内炎で、口の中の骨が見えていた程の状況だったそうで、食道チューブを肩から通す手術をしました。
チューブから食道に向けて、流動食をシリンジを使って流すのですが、それでも体重は回復せず、病院では、『手術は成功したものの、腎不全が進行している様。もって一週間くらい。心の準備はしておいてくださいね。』と診断されました。
ただ、スト君。どんなにフラついても、倒れても、トイレだけはほぼ漏らさず自力で済ませていました。
トイレのための体力を残していようにも見えました。
また、その眼差し、眼光は変わらず、しっかりと周り見ていました。
ゴールデンウィーク。ほぼ動けない状態。毎日、動物病院で点滴を行いました。最終的には、腎臓が尿を作る機能まで低下したような状況でしたが、先生は『本当に生命力がすごいですね。頑張っています。』とおっしゃっていました。
2013/05/07 朝方、妻が様子を見た時はまだ浅い息をしていたそうですが、15分後にもう一度確認した時には、息を引き取っていたそうです。
自分、妻、ともにまだ未熟で、鍛錬が足りないと思っていますが、スト君には 生きる力のなんたるかを教えてもらいました。
本当にかっこいい猫でした。お疲れ様でした。
そういえば、ミケ には、今日、報告して来ましたよ。
(超久しぶりにあったら、別猫の如く太っていました^^;)
2013/05/08











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